義歯のリライニング手順とメンテナンス方法

長期間使用した義歯は摩耗し、歯茎の形状が変化してゆります。その結果、義歯が緩くなり不快感が生じます。新しい義歯を作り直すのではなく、リライニング(再装着調整)で現在の歯茎に合わせて義歯を補正することが可能です。

ハードリライン

多くの歯科医は2年に1回程度、ハードリラインを行います。まず義歯から古いプラスチック部分を除去し、ピンク色の柔らかい印象材(ビニルポリシロキサン)で型取りをします。患者はそのまま噛み合わせて印象材に歯茎の新しい形状を写し取り、数分で硬化させます。その印象を基に、ラボで硬化したピンクプラスチックを作製し、義歯に再装着します。これにより義歯は歯茎にしっかりとフィットします。

ソフトリライン

義歯による痛みや圧迫感がある場合は、ソフトリラインが適しています。歯科医は柔らかいワックス状またはゴム状の材料を義歯内部に充填し、快適なフィット感を実現します。この材料は硬化せず、約2年間は弾性を保ち続けます。

一時的リライン

歯茎が重度に傷ついている場合、すぐにハードリラインの印象を取ることが難しいことがあります。その際は、完全に柔らかい素材だけで作った一時的なリライン義歯を使用します。数か月で素材が劣化し、歯茎が回復した段階で、ハードまたはソフトリラインへ切り替えます。

義歯のリベース(ジャンプケース)

「ジャンプケース」や「リベース」とも呼ばれるこの処置は、ハードリラインと同時に義歯全体のピンクプラスチック部分を新しいものに交換します。歯だけは既存のまま残し、プラスチックが割れやすくなった場合に選択されます。

義歯のメンテナンス

義歯は1日最低2時間は口から外し、歯茎を休ませることが重要です。夜間は義歯を外し、口腔洗浄液に浸すと効果的です。毎日柔らかい歯ブラシで無香料・無着色の食器用洗剤を使って優しく洗い、研磨剤入りの歯磨き粉や硬いブラシは使用しないでください。適切なケアが義歯の寿命と口腔の健康を保ちます。

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