義歯はどんな素材で作られているのか?

義歯(入れ歯)は、歯周病や虫歯で失った歯を補うための、取り外し可能またはインプラント式の人工歯です。米国歯周病学会によると、65歳以上の高齢者の約4人に1人が全ての歯を失っているとされています。義歯は「フルセット(全口義歯)」と「パーシャル(部分義歯)」の2種類があり、素材には主にアクリル樹脂、金属合金、そしてセラミック(ポーセリン)が使用されます。

アクリル樹脂

最も一般的に使用されるのはアクリル樹脂です。強度と耐久性に優れたプラスチックで、自然な色合いのものから高品質なものまでさまざまなグレードがあります。高品質なアクリル樹脂は5年以上の使用に耐えることができ、歯の形状やサイズを精密に再現できます。義歯のベース(歯茎部分)も同じアクリル素材で作られ、快適な装着感を提供します。

金属合金

ニッケル・クロム合金やコバルト・クロム合金が、義歯のフレームや留め具として使用されます。金属は強度が高く、義歯全体の安定性を向上させます。ただし、金属部品がアクリルベースにしっかりと密着していないと、口内に金属味が残ることがあります。

ポーセリン(セラミック)

ポーセリン製の人工歯は、主にフルセット義歯で使用されます。硬くて摩耗しにくい反面、衝撃に弱く欠けやすく、噛むときに「カチッ」という音が出ることがあります。部分義歯に使用すると、隣接する自然歯がポーセリンの硬さで損傷するリスクがあるため、注意が必要です。

まとめ

義歯の素材は、耐久性・見た目・快適性のバランスで選ばれます。患者さんの口腔状態や使用目的に合わせて、歯科医師と相談し最適な素材を選びましょう。

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