親知らずの合併症と除去のポイント

親知らずは正常に生えてくることはまれで、ほとんどの歯科医は若いうちに抜歯することを勧めています。抜歯を遅らせるほど、さまざまな合併症が起こりやすくなります。

リスク要因と主な合併症

1. 手術時期

親知らずは通常、16歳から20歳の間に生えてくるため、この時期に抜歯するのが最も安全です。時間が経つと歯は大きくなり、根が深く伸びて下顎の神経に近づき、骨に埋没しやすくなります。また、顎骨の柔軟性や密度も低下し、手術が複雑化します。

2. 副鼻腔穿孔

上顎の親知らずの根が副鼻腔に近い場合、抜歯時に副鼻腔壁を穿孔することがあります。穿孔が起きた場合は、歯科医が追加手術で穴を封鎖します。

3. 神経損傷

下顎の親知らずの根が下顎神経に近いと、抜歯中に神経が損傷し、しびれや感覚低下が長期間続くことがあります。多くの場合、神経は徐々に再生し感覚は回復しますが、患者の約1〜2%で神経損傷が報告されています。

4. 腫れとあざ

手術後の腫れやあざは通常48時間以内に収まります。舌や喉が腫れて呼吸困難になる場合は、薬剤へのアレルギー反応の可能性があるため、すぐに歯科医に相談してください。

5. 下顎骨折

大きな親知らずを抜く際に、周囲の骨を多く除去すると下顎骨が折れることがあります。骨折が起きた場合は、追加手術で修復が必要です。

6. 感染症

手術後は抗生物質で感染予防を行うことが推奨されます。また、温かい塩水でうがいをすれば、感染リスクをさらに低減できます。

7. ドライソケット

抜歯後数日で痛みが増した場合は、ドライソケットの可能性があります。これは抜歯部位の血餅が失われ、骨が直接露出してしまう状態です。発生率は約15%で、主に下顎で起こります。適切な薬剤で対処するため、歯科医に連絡してください。

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