歯の漂白(ホワイトニング)に潜むリスクと副作用
歯のホワイトニングは、黄ばみや変色した歯を明るくするための人気の美容歯科処置です。歯科医院で専門的に行う場合や、自宅でホワイトニングキットを使用する場合がありますが、効果と同時にさまざまなリスクが伴います。以下では、代表的な副作用とその対策について解説します。
ジンガー(鋭い痛み)
マウスガードを使用する自宅ホワイトニングでは、10%カーバミド過酸化物を含むジェルを装着しますが、これにより「ジンガー」と呼ばれる鋭い痛みが生じることがあります。痛みの正確な原因は不明ですが、個人差が大きく、症状が続く場合は使用を中止し、歯科医に相談してください。
歯の知覚過敏
ホワイトニング後に熱いもの・冷たいもの・甘いものを摂取すると、歯が過敏になることがあります。多くの場合は一時的ですが、過敏が強い場合は、歯科医が処方する脱感作ジェルを使用すると緩和できます。
歯茎の刺激・炎症
過酸化水素を含む漂白剤が歯茎に付着すると、軽度から中度の炎症が起こり、数日間続くことがあります。長期間使用すると刺激が強くなるため、使用時間と頻度を守ることが重要です。
エナメル質の損傷
レモン汁やイチゴなど酸性の家庭用漂白法は、歯のエナメル質を腐食させる危険があります。エナメル質の損傷は永久的になることがあるため、酸性成分を使用した自家製漂白は避け、歯科医が推奨する製品を使用してください。
漂白剤の漏れによる歯髄へのダメージ
ひび割れた歯や詰め物、虫歯がある場合、漂白剤が内部に浸透し、歯髄を刺激して激しい痛みを引き起こすことがあります。重症の場合は根管治療が必要になることもあるため、事前に歯科医でチェックしてもらいましょう。
口腔がんとの関連性(未確定)
ワシントンD.C.の病院で耳鼻咽喉科長を務めるブリュース・デビッドソン医師は、ホワイトニング剤と舌や口腔粘膜のがんとの潜在的な関連性を指摘しています。米国歯科医師会は、リスク因子が不明な舌がんの報告例を2件紹介していますが、因果関係を示す十分な研究はまだありません。安全性に不安がある場合は、歯科医と相談し、使用頻度や濃度を調整してください。
ホワイトニングは正しく行えば効果的な美容法ですが、上記のような副作用が起こる可能性があります。使用前に必ず歯科医で口内状態を確認し、指示に従って安全に実施しましょう。
