義歯が原因で起こる口腔炎(接触性皮膚炎)について
概要
口腔炎(stomatitis venenata)は、口腔粘膜に起こる接触性皮膚炎の一種です。口の中に触れる物質に対してアレルギー反応が起きることで発症します。
義歯と口腔炎の関係
義歯の材料、染料、接着剤などに対して過敏症がある場合、義歯を装着することで口腔炎が起こることがあります。特に以下のようなケースが報告されています。
- 義歯のベースに使用されるアクリル樹脂や金属合金へのアレルギー
- 着色剤や防腐剤などの化学物質への過敏症
- 接着剤やシーラントに含まれる成分への反応
主な症状
症状は口腔粘膜の赤み、腫れ、かゆみ、焼けるような痛みなどです。症状が進行すると、義歯の装着が困難になることもあります。
対策と治療法
まずはアレルゲンとなっている物質を特定し、使用を中止することが最も重要です。医師の指導のもと、以下のような治療が行われます。
- アレルゲン回避(素材の変更や接着剤の選択)
- 局所ステロイド薬の塗布による炎症抑制
- 必要に応じて抗ヒスタミン薬や免疫抑制薬の使用
予防のポイント
義歯を作成・調整する際は、使用する材料の成分表示を確認し、過去にアレルギー歴がある場合は歯科医師に必ず伝えましょう。また、義歯の定期的なメンテナンスと口腔内の清潔保持も、炎症予防につながります。
