摂食障害に対する歯科衛生士の訓練と対応
影響
摂食障害は口腔内に様々な障害をもたらします。嘔吐を繰り返すことで胃酸が歯に直接触れ、エナメル質が溶解しやすくなり、虫歯や歯の形が丸くなることがあります。詰め物がある場合は歯茎上に突出しやすく、進行すれば歯の喪失につながります。また、唾液腺の肥大、口蓋や咽頭の紅潮、口腔乾燥、ひび割れた唇なども見られます。
機会
歯科衛生士は歯科医師よりも患者と定期的に接する機会が多く、半年に一度のスケーリングなどで口腔内の変化を観察できます。多くの患者は歯科医師よりも衛生士に対して話しやすさを感じるため、摂食障害の兆候を早期に把握できる可能性が高いとされています。
研修
歯科衛生士は通常、准学士課程で資格を取得し、学位取得後も継続教育で知識を更新します。米国歯科衛生士協会は、教育課程に摂食障害の識別方法を組み込んでおり、州ごとの免許維持のための継続教育でも追加学習が行われます。
対処法
衛生士は直接治療を行う権限はありませんが、口腔内のダメージを軽減するための指導は可能です。フッ素入り歯磨き粉での頻繁なブラッシングとデンタルフロスの併用、フッ素マウスウォッシュの毎日使用を勧めることで、エナメルの再石灰化を促進できます。
警告
調査によると、実際に摂食障害を疑った歯科衛生士のうち話題にするのは約22%に留まり、歯科医師はさらに低い12%です。また、心理士や医師への紹介を行うケースは全体の3分の1未満です。研修では、デリケートなテーマを適切に切り出すスキルと、専門家への紹介を促す自信を養う必要があります。
