硬口蓋と軟口蓋の定義と機能

口蓋は口腔の天井を指し、硬口蓋と軟口蓋の二つに分かれます。両者は口腔と鼻腔を分離し、呼吸・嚥下・発声など多様な役割を担います。

硬口蓋

硬口蓋は上顎骨(上顎)と口蓋骨から構成され、粘膜で覆われています。上顎は上顎骨が形成し、口蓋骨の水平板が硬口蓋の後部と鼻腔の底を作ります。垂直板は鼻腔の一部を構成します。

軟口蓋

軟口蓋は筋肉組織でできており、上皮組織で覆われています。上皮は体表面や内部表面を保護し、分泌や物質の通過を調整します。軟口蓋の中央から垂れ下がる櫛状突起(口蓋垂)は舌根の上に位置し、嚥下時に食物が気道に入るのを防ぎます。

機能

硬口蓋と軟口蓋は口腔と鼻腔を分け、同時に呼吸と咀嚼を可能にします。嚥下時、軟口蓋が上昇して鼻腔後部への通路を閉じ、食物が気道に入らないようにします。

その他の機能

硬口蓋は声の共鳴面として働き、胸から出た音が硬口蓋で反射して口腔から放出されます。口蓋垂はビブラート(声の揺れ)を生み出す助けとなります。

形成

胎児期に5週目から数週間かけて硬口蓋と軟口蓋が形成されます。硬口蓋の形成不全は約500〜1,000人に1人の頻度で起こり、手術で修正可能ですが原因は不明です。環境要因や遺伝が関与すると考えられています。口蓋垂が過剰に肥大するといびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあり、外科的に除去することで改善します。

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