スケーラー
歯科衛生士はスケーラーを使用して、歯の表面に付着した硬化したプラーク(歯石)を削り取ります。歯肉下にある歯石は、キュレットという類似の器具で除去します。両方とも先端が鋭く、歯の狭い隙間に入り込める形状です。家庭用スケーラーもありますが、エナメルを傷つけないように柔らかく作られています。
エクスプローラー
歯科エクスプローラーは鋭いフック状の先端を持ち、歯のエナメル表面の微小な虫歯を探知します。先端が鋭いことで、肉眼やX線画像では見えにくい小さな脱灰部を手で感じ取ることができます。ただし、強く探査しすぎると虫歯が拡大し、フッ素塗布だけで済む治療が深刻化するリスクがあります。
デンタルミラー
デンタルミラーは小型の金属鏡で、歯の裏側や隙間など視認しにくい部位の虫歯やプラークを確認します。診療ごとにオートクレーブという高温蒸気滅菌装置で殺菌する必要があり、プラスチック製の鏡は耐熱性がないため使用できません。
X線撮影
X線は歯肉下や歯間、歯内部に潜む虫歯を検出する重要な手段です。目に見えない虫歯は放置すると進行し、後の治療費や痛みが増大します。放射線量については、1回の口腔X線は年間の自然放射線被ばく量の1/20程度であり、健康へのリスクは極めて低いとされています。
吸引装置
歯科衛生士は2種類の吸引装置を使い分けます。低速吸引は口腔内の唾液を除去し、コンポジット充填など乾燥が必要な処置を可能にします。高速吸引はドリル作業時に発生する水流や冷却水を除去し、視野を確保するとともに、過熱による歯質損傷を防ぎます。
