歯列矯正ブレースの手順とポイント

歯列矯正ブレース(矯正装置)は、歪んだ歯並びや噛み合わせの問題を改善するために使用されます。歯が重なり合うと清掃が難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、噛み合わせが不正確だと歯の摩耗や顎関節の痛みを引き起こすことがあります。

どの年齢でもブレースは可能

歯並びの乱れは「不正咬合」と呼ばれ、遺伝や環境要因が関与します。小児歯科医は8〜14歳頃に装置を提案することが多いですが、成人でも矯正は十分に可能です。近年、仕事や生活スタイルに合わせて大人がブレースを装着するケースが増えています。

レントゲンと印象採取

初診時に全口パノラマX線撮影と歯型の採取を行います。歯科技工士が、味付きのプリント材料で上下の歯列の型を作り、これを基に矯正計画を立てます。

ブレースの種類選択

現在は金属、セラミック、プラスチックなど様々なブラケットがあり、目立たないものから目立つものまで選べます。前歯にはブラケットを接着し、奥歯には金属バンドを全周させることが一般的です。

分離子と接着

奥歯にバンドを装着するため、歯と歯の間に小さなゴム製分離子を入れます。装着時の痛みはほとんどありませんが、数時間後に歯が動くため軽い不快感が生じることがあります。その際は市販の鎮痛剤で対処してください。

続いて、前歯のブラケットを光硬化型接着剤で固定し、バンドを奥歯にセメントします。接着剤が硬化したら、次の工程であるワイヤー取り付けに進みます。

アーチワイヤー

ブラケットとバンドが固定されたら、アーチワイヤーを装着します(リゲーション)。矯正医は数年にわたりワイヤーを調整・曲げ、歯を徐々に所定の位置へ移動させます。診察は3〜10週間ごとに行い、治療が完了するまで続きます。

ヘッドギア

奥歯を後方に移動させてスペースを確保する必要がある場合、ヘッドギアを使用します。ヘッドギアは頭部の後ろに装着する布製バンドと、口腔内の金属部品で構成され、奥歯に力を伝えます。

また、ゴムバンドを用いて上下顎を結びつけたり、歯同士を引き寄せることもあります。

リテーナー

歯列が理想的な位置に整い、噛み合わせが正常になったら、バンドを取り外し、最終的なX線と印象を再度撮ります。そのデータを元にリテーナーを作製し、歯が元に戻らないように装着します。

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