14世紀の英語はどのように話されていたか
14世紀の英語の概要
14世紀は英語が大きく変化した過渡期でした。古英語(アングロサクソン)の影響が残りつつ、ノルマン征服に伴うフランス語の要素も取り入れられ、徐々に中世英語へと移行していきました。
主要な特徴
発音
当時の発音は現在とは大きく異なります。例として、“w”は“v”のように、“th”は“dh”と発音されました。
語彙
語彙も変化しており、現代で使われる単語の多くは当時は存在しなかったか、意味が異なっていました。たとえば“gay”は「無邪気」や「幸せ」という意味でした。
文法
文法面では二重否定が一般的で、動詞が文末に置かれることもありました。現在の英語と比べると構造がかなり異なります。
地域別の中世英語
北部中世英語
- “k” が “ch” のように発音される(例:kirk → church)
- 現在分詞は “-and”(例:singand / singande)
- “a” が “o” に近い音になる(例:water → wotor)
南部中世英語
- “oo” が “oa” に発音される(例:foot → f?at)
- 三人称単数は “-eth”(例:singeth)
- “v” が “f” と発音される(例:first → furst)
中部中世英語
- “v” は現在と同様に “v” と発音
- “oo” は “o” に近い音(例:moon → mone)
- 現在分詞は “-en”(例:singen → singende)
これらの違いはあるものの、14世紀の英語は現代英語話者にも概ね理解できるものでした。言語は進化し続けていましたが、根本的な構造は今日の英語と大きく変わっていません。
