赤ちゃんの胃食道逆流(GER)のサインと症状
胃食道逆流(GER)は、胃の酸性内容物が食道へ逆流することで起こります。食道括約筋が未熟または弱いことが主な原因です。症状の程度は個々に異なりますが、赤ちゃんの健康や成長に影響を与えることがあります。以下に、GERが疑われるときに注意したい代表的なサインをご紹介します。
頻繁なげっぷや嘔吐
小児科医ウィリアム・シアーズ博士によると、赤ちゃんの約3分の2が生後数か月の間に何らかの逆流を経験するといいます。多くは12〜18か月までに自然に改善しますが、1回の授乳で大さじ1杯以上のミルクが吐き出されたり、授乳中に明らかな痛みを示す場合は医師に相談しましょう。授乳後に激しい嘔吐が続く場合は、胃出口狭窄(幽門狭窄)という重篤な状態の可能性があります。
授乳中・授乳後のイライラや泣き止まない様子
通常は3か月で治まるはずの「コリック」症状が、逆流が原因で長引くことがあります。赤ちゃんは食事中に痛みを訴えて泣き、授乳後も1時間ほど泣き続けることがあります。腹痛を示すときは、膝を胸に抱え込んだり、背中を反らせる姿勢になることがあります。
睡眠パターンの乱れ
逆流があると、授乳中に不快感で泣き出したり、夜間に頻繁に目を覚まして泣くことがあります。授乳自体がストレスになるため、寝つきが悪くなる赤ちゃんも少なくありません。
体重が増えにくい
胃食道逆流が重度になると、十分な栄養が摂取できず体重が伸び悩むことがあります。おむつの濡れ具合や排便の様子を観察し、定期的に小児科で体重測定を受けることが大切です。
食事パターンの不規則さ
逆流で不快感があると、赤ちゃんは長時間食事を拒むこともあれば、逆に短時間で大量に飲み込もうとすることもあります。食事のリズムが極端に変わる場合は、医師に相談してください。
咳やむせる様子
授乳中や睡眠中に咳き込んだり、むせる様子が見られることがあります。稀に、短時間の呼吸停止(無呼吸)エピソードが起こることもあるため、注意が必要です。
呼吸器系のトラブル
胃の内容物が気道に入り込むと、夜間の咳、頻繁な耳感染、鼻炎、さらには肺炎を引き起こすことがあります。原因不明の胸部感染や喘鳴(ぜんめい)・喘息様症状も逆流が関与していることがあります。
上記のサインが複数見られる場合は、早めに小児科医に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
