軟水装置は赤ちゃんに安全ですか?
ハードウォーターとは
マグネシウムやカルシウムが多く含まれる水は「硬水」と呼ばれます。硬水は配管内にミネラルがたまりやすく、石鹸や洗剤の泡立ちが悪くなるなどの問題を引き起こします。
軟水装置の仕組み
硬水の対策として多くの家庭で導入されるのが軟水装置です。主にナトリウムイオンを使ってマグネシウム・カルシウムイオンを置換し、水を軟化させます。軟化した水はナトリウム濃度がやや高くなるため、一般の成人が飲用しても問題は少ないですが、低ナトリウム食が必要な人や乳児には注意が必要です。
赤ちゃん用ミルクとナトリウム
市販のベビーフォーミュラはすでに適量のナトリウムが含まれています。フォーミュラは「低ナトリウム」の水で使用することを前提に作られているため、軟水(ナトリウムが多い水)で作ると、赤ちゃんが過剰にナトリウムを摂取する恐れがあります。
赤ちゃんへのリスク
2002 年に『Journal of Hypertension』に掲載された研究では、北米平均よりナトリウム濃度の高い水で作ったミルクを飲んだ乳児の血圧が上昇したことが報告されています。過剰なナトリウムは乳児の腎臓や血圧に負担をかけるため、軟水装置の使用時はメーカーにナトリウム濃度を確認し、必要に応じて対策を取ることが重要です。
安全に使用するための対策と代替案
- 軟水装置を温水配管のみに設置し、冷水はそのまま使用する。これにより、料理やベビーフォーミュラには低ナトリウムの水を使用できます。
- 市販の逆浸透(RO)フィルターや専用のベビーボトル用浄水器を利用し、ナトリウムを除去した水を作る。
- 軟水装置の設定を調整し、ナトリウム濃度を最低限に抑える。
いずれの方法を選んでも、赤ちゃんに与える水のナトリウム量を把握し、過剰摂取を防ぐことが最も大切です。
