乳児の逆流(GER)に対処する家庭でできる方法
はじめに
胃食道逆流(GER)は、胃の内容物が食道へ逆流する現象で、生後すぐの赤ちゃんの約3分の2に見られます。薬に頼らず、授乳方法や睡眠姿勢、専用のリクライニングチェアなどで症状を軽減できることが多いです。
授乳・ミルクの工夫
-
母乳育児の赤ちゃんは、人工ミルクで育てる赤ちゃんに比べて逆流が起きにくいという研究結果があります。哺乳瓶を使用する場合は、赤ちゃんの成長に合わせた乳首(流量)が適切か確認してください。パッケージに年齢別の乳首が記載されています。
-
人工ミルクを使用している場合は、乳清タンパク質を細かく分解した「部分分解乳清」タイプのミルクを選ぶと、胃の負担が減り逆流が軽減されます。シミラク、エンファミルなど主要メーカーが取り扱っていますので、数種類試して赤ちゃんに合うものを見つけましょう。
睡眠姿勢の工夫
-
2003年に米小児科学会が推進した「Back to Sleep」キャンペーンは、仰向け睡眠がSudden Infant Death Syndrome(SIDS)のリスクを下げることを目的としています。一方で、うつ伏せ姿勢は逆流を抑える効果があります。安全を最優先に、仰向けで寝かせつつ、必要に応じて短時間だけうつ伏せの姿勢に変えるなど工夫してください。その際は必ず赤ちゃんの様子を見守りましょう。
逆流対策用チェア(チャラシアチェア)
-
チャラシアチェアは、胃や食道への圧力を軽減できるように角度を調整できる専用チェアです。小児科医に相談し、適切な機種と使用方法を確認した上で、家庭での逆流対策に活用してください。
