乳児のブドウ球菌感染と対策

ブドウ球菌は多種多様で、皮膚や目、消化管などさまざまな部位に感染します。乳児は皮膚が薄く免疫も未熟なため、感染しやすく、軽度の皮膚炎から命に関わる中毒症候群まで症状が広がります。主な感染症は、水疱性・非水疱性膿痂疹(いわゆる膿痂疹)、結膜炎(いわゆるピンクアイ)、食中毒です。

原因

  • 皮膚の切り傷、擦り傷、虫刺され、湿疹やオムツかぶれなどの傷口からブドウ球菌が侵入し、膿痂疹を引き起こします。結膜炎は、感染者や汚染された物に触れた手で目をこすったり、直接接触したりすることで起こります。食中毒は、ブドウ球菌が増殖した食品を摂取することで発症します。

症状・兆候

  • 水疱性膿痂疹では、腹部、オムツ部位、顔、腕・脚に液体で満たされた水疱ができ、破れると膿が出て黄色い痂皮が形成されます。非水疱性膿痂疹は口・鼻・耳周辺に赤い丘疹ができ、やがて黄白色のかさぶたに変わります。結膜炎は目の充血・かゆみとともに、目やにが出ます。食中毒は激しい嘔吐、下痢、腹痛が特徴で、発熱はほとんどありません。

予防・対策

  • 完全な予防は難しいですが、徹底した手洗いが最も効果的です。傷口は滅菌した絆創膏で覆い、治癒まで外部に触れさせません。乳児のタオルやシーツ、衣類、ひげそりなどは他人と共有しないようにしましょう。食中毒防止のため、調理後はすぐに冷蔵保存し、常温に置く時間は2〜4時間以内に抑えます。

留意点

  • 湿疹を持つ乳児は膿痂疹にかかりやすく、感染した場合は発疹が完全に治るまで他人にうつります。結膜炎は抗菌薬治療を開始してから最低48時間は感染力が続きます。

注意点

  • ブドウ球菌はタオルや枕カバーなどの布製品に長時間生存でき、接触で感染します。また、高塩分・乾燥・高温にも耐性があるため、除菌が難しい場合があります。

赤ちゃんの健康 - 関連記事