乳幼児突然死症候群(SIDS)と揺さぶり症候群(SBS)の違いとは
乳幼児突然死症候群(SIDS)と揺さぶり症候群(SBS)は、赤ちゃんの命に関わる重大な状態ですが、原因や対策は全く異なります。
SIDS(乳幼児突然死症候群)
SIDSは、生後1歳未満の赤ちゃんが突然、原因不明で死亡する症候群です。死亡率は1か月〜1歳の間で最も高く、主に睡眠中に起こります。正確な原因は不明ですが、以下のような要因が組み合わさっていると考えられています。
- 脳の構造異常
- 呼吸系の問題
- 心臓の異常
- 遺伝的要因
- 環境要因(うつ伏せ寝や柔らかい寝具など)
SIDSは虐待やネグレクトが原因ではありません。予測も防止も完全にはできませんが、リスクを下げるための具体的な対策があります。
リスク低減のポイント
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせる
- 固いマットレスとベビーベッドを使用する
- 枕・ブランケット・ぬいぐるみなど柔らかい寝具を避ける
- 喫煙環境を作らない
揺さぶり症候群(SBS)
SBSは、赤ちゃんを激しく揺さぶることによって脳に重度の損傷を与える状態です。脳出血や脳浮腫が起こり、発達遅延や永続的な障害、最悪の場合は死亡につながります。米国では子どもへの虐待死の主要因のひとつです。
揺さぶりは意図的でなくても起こり得ますが、特に赤ちゃんの腕や脚を握って前後に激しく揺らすケースが多いです。
主な症状
- 無気力・沈黙
- 嘔吐
- 痙攣
- 呼吸困難
- 頭頂部の膨らみ(前頭骨縫合部の膨らみ)
- 目や耳の周囲の打撲
- 網膜出血(目の出血)
SBSは緊急医療です。揺さぶられた疑いがある場合は直ちに119へ連絡し、早期診断と治療を受けることが生存率と回復の鍵となります。
予防と対処法
- 絶対に赤ちゃんを揺さぶらない(イライラや疲労を感じたら抱っこを止め、ベビーベッドに置く)
- 赤ちゃんを抱えるときは体に近づけ、やさしく揺らす、歌う、抱っこ紐を利用するなど穏やかな方法を選ぶ
- 感情が高ぶったら、深呼吸して落ち着くまで安全な場所に赤ちゃんを置き、離れる
いずれの症候群も、正しい知識と適切な対策でリスクを大幅に低減できます。赤ちゃんの安全を守るために、日常のちょっとした習慣を見直しましょう。
