血圧の概要

血圧は成人の心臓疾患リスク評価に重要ですが、乳児の健康にも大きく関わります。血圧の変動は循環系に影響し、低血圧は乳幼児突然死症候群(SIDS)と関連が指摘されています。

血圧の定義

心臓が血液を送り出す際の収縮期血圧(上の数値)と、心臓が休む拡張期血圧(下の数値)の二つの数値で表されます。

正常血圧の範囲

泣く、眠るなどの状態で血圧は変動しますが、年齢ごとの平均範囲があります。新生児の平均血圧は約70/42 mmHg、1か月齢で約85/45 mmHg、6か月齢で約93/55 mmHg、1歳で約94/56 mmHgです。

血圧の測定方法

測定は主に2つの方法があります。

  • カテーテルを体内に挿入する侵襲的測定は最も正確です。
  • 腕や脚にカフを巻く振動測定法は非侵襲的で、睡眠中に測定すると最も安定した値が得られます。

睡眠姿勢と血圧の関係

仰向けで寝かせた乳児は血圧の変化が少ない一方、うつ伏せで寝かせると血圧が低下しやすく、SIDSのリスクが高まる可能性があります。特に生後2〜3か月の期間に血圧低下が顕著で、SIDSが多発します。

専門家の見解

満期産児は早産児に比べ血圧が高く、満期産新生児の安静時血圧は約70/42 mmHgですが、早産児は63/35 mmHgまで低くなることがあります。年齢、胎齢、出生体重により正常血圧は大きく異なると考えられています。