ベビーパウダーにタルクが使われる理由
タルクはシリコン、マグネシウム、酸素からなる軟らかい岩石で、世界中で採掘され、口紅や紙、ゴム製品など様々な分野で利用されています。ベビーパウダーに使用されるのは、その柔らかさ、吸湿性、保湿性が優れているためです。発がん性の懸念が指摘されることもありますが、ほとんどの研究機関は、石綿を含まないタルクベビーパウダーは健康リスクをもたらさないとしています。
テクスチャー(質感)
石化タルクは非常に柔らかく、モース硬度で1と評価されます。人間の爪は2〜3程度です。タルクは微小な平らな粒子(マイクロプレートレット)からなり、粒子間の結合が弱いため、簡単に砕いて細かい粉末にできます。粉砕されたタルクは極めて細かく、赤ちゃんの敏感な肌を傷つける心配がほとんどありません。
吸湿性
粉末状のタルクは高い吸湿性を示しますが、湿気を吸収しても固まったりペースト状になることはありません。個々の平らな板状粒子が互いにくっつきにくいため、湿気を吸っても粒子同士が結合せず、赤ちゃんの肌を乾燥させずに余分な水分を除去できます。これにより、湿疹の原因となる湿った状態やべたつきを防げます。
潤滑性
タルクは湿気を吸収しながらも潤滑性を保つという一見矛盾した性質があります。工場の機械潤滑剤や化粧品で、メイクを滑らかに伸ばす目的で使用されます。この特性は、赤ちゃんの肌を適度に乾燥させつつ、摩擦やひび割れを防ぐために重要です。
代替品
タルクベビーパウダーの健康リスクについては見解が分かれます。自然界から採掘されたタルクには発がん性の石綿が混在することがありますが、米国では1970年代以降、石綿を除去した厳格な基準が設けられており、現在流通している粉末タルクは石綿フリーです。国際がん研究機関(IARC)は、石綿を含まないタルクを発がん性物質とは分類していません。代替としては、デンプン(コーンスターチ)もタルクと同様の吸湿性を持ち、ベビーパウダーの材料として利用できます。
