赤ちゃんのボツリヌス症とは何か?

ボツリヌス症は、土壌中に生息するClostridium botulinum(ボツリヌス菌)によって引き起こされる食中毒です。特に生後1歳未満の赤ちゃんは、適切に加熱・加圧処理されていない缶詰やはちみつなどを摂取することで、腸内で菌が増殖し神経毒素を産生し、重篤な症状を呈します。

ボツリヌス症の症状

主な症状は便秘、まぶたの垂れ下がり、筋力低下、嚥下困難(飲み込みにくさ)です。治療が遅れると筋肉や呼吸器の麻痺に進行することがあります。症状は汚染された食物を摂取してから8〜36時間後に現れ、数日から1週間以上続くことがあります。

罹患率

ボツリヌス症は全体としてはまれな食中毒ですが、乳児は他の年齢層に比べて罹患しやすいとされています。米国のベイビーセンターによると、毎年約110例が報告されています。

避けるべき食品

生後1歳になるまでははちみつを絶対に与えてはいけません。また、家庭で自家製缶詰にした野菜、加工ハムや豚肉、生魚、燻製魚、コーンシロップ(例:カロシロップ)などもボツリヌス菌が混入している可能性があります。

診断

医師はまず身体検査を行い、ボツリヌス菌が含まれる可能性のある食品摂取歴を確認します。その後、便や嘔吐物の検査で菌や毒素の有無を調べ、診断を確定します。

治療

ボツリヌス症に対しては、ボツリヌス免疫グロブリン(Botulism Immune Globulin)投与が標準治療です。さらに、嘔吐や下痢を促す薬剤で腸内の菌を排除することが行われます。

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