出産で使用される医療機器

胎児モニター

胎児モニターは妊娠中から分娩まで使用され、胎児の心拍数や子宮収縮をリアルタイムで監視します。外部モニターは母体の腹部に装着し、ドップラーや収縮計で測定します。内部モニターは必要に応じて膣から子宮内に電極を挿入し、胎児頭部に装着して詳細なデータを取得します。子宮収縮の強さは、破水後にカテーテルで測定することもあります。

真空吸引器(ベンチュース)

ベンチュースは、真空カップで胎児の頭部を吸着させ、産道を通過させる補助具です。胎児が頭位で、母体が完全に拡張され、胎児の位置が横位や臀位でない場合に使用されます。母親は引き続き陣痛での押す動作を行い、吸引器での分娩は「真空吸引分娩」と呼ばれます。母体の疲労や第二期の停滞、胎児心拍の変化、高血圧などのリスクがあるときの代替手段です。

鉗子(フォーシップ)

鉗子は、真空吸引が不成功の場合や、胎児や母体に緊急のストレスがあるときに使用されます。サラダトングのような形状で、曲線状の爪が胎児の頭部を両側から挟み、回転や引き上げを補助します。臀位分娩でも、胎児の体が産道を通過した後に頭部を引き上げるために利用されます。

外科用キット

分娩室には必ず外科用キットが備えられており、メイドスシザー、ケリークランプ、吸引バルブなどが含まれます。メイドスシザーはチタンやステンレス製の外科用ハサミで、臍帯を切断する際に使用します。ケリークランプは歯のない湾曲止血鉗子で、同様に臍帯処理に用いられます。吸引バルブは新生児の鼻や喉の分泌物を除去するために使用します。

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