妊娠中に痔ができやすくなる原因とは
子宮の圧迫による直腸への負荷増大
妊娠が進むと子宮が大きくなり、骨盤内の臓器を圧迫します。直腸もその影響を受け、血管や組織に負荷がかかることで痔核(痔)が形成されやすくなります。
ホルモン変化による血管の緩み
妊娠中はプロゲステロンなどのホルモンが増加し、直腸の血管壁が弛緩・弱体化します。この状態は血管が拡張しやすくなり、痔核ができやすくなる要因です。
便秘と排便時のいきみ
ホルモンの影響や活動量の低下で便秘になりやすく、排便時にいきみが必要になることがあります。いきみは直腸の静脈に圧力をかけ、血管が腫れやすくなるため、痔の発生につながります。
血液量の増加
妊娠中は胎児の成長に合わせて全身の血液量が約30~50%増加します。血液量が増えることで静脈系に負荷がかかり、直腸の血管が拡張しやすくなります。
これらの要因が重なることで、妊娠中の女性の約50%が痔を経験するとされています。ただし、すべての妊婦が必ず発症するわけではなく、生活習慣や体質によって差があります。
