妊娠中のTIFFAスキャン:下大静脈の評価とは
TIFFAとは
TIFFA(Transabdominal Inferior Vena Cava Flow Assessment)は、妊娠中の下大静脈(IVC)の血流と径を超音波で評価する検査です。下大静脈は下半身から心臓へ戻る酸素を含まない血液を運ぶ太い静脈で、循環状態の指標となります。
妊娠中にTIFFAスキャンを行う目的
主に子癇前症(妊娠高血圧症候群)のリスク評価に用いられます。下大静脈の径や血流速度の変化は、血液還流量の低下や循環不全を示唆し、早期の介入や継続的なモニタリングにつながります。
TIFFAスキャンの手順
1. 準備
検査はベッドに仰向けに寝てもらい、腹部を露出させます。
2. 超音波ジェルの塗布
冷たい超音波ジェルを腹部に均一に塗り、音波の伝搬を良くします。
3. プローブの設置
プローブを右腎付近の下大静脈上にあて、最適な画面が得られる位置を探します。
4. 直径測定
画像上で静脈の横径を数箇所で測定し、呼吸に伴う変化も記録します。
5. 血流評価(ドップラー)
ドップラーモードで血流速度を測定し、心臓へ戻る血液量を推定します。
6. 結果の解釈
医師が径の拡大や血流低下を評価し、子癇前症リスクや他の循環障害の有無を判断します。
安全性と実施時期
TIFFAは非侵襲・無痛の検査で、通常10〜15分で終了します。高リスク妊娠の定期健診の一環として、妊娠24〜26週頃に実施されることが多いです。
