肥大した前立腺の対処法

前立腺は男性の膀胱と尿道の開口部を取り囲む、くるみ形の小さな腺です。出生時には存在しますが、思春期まで成長せず、20歳頃で成長が止まります。40代になると加齢に伴い再び肥大し、良性前立腺肥大(BPH)と呼ばれます。前立腺癌や感染症でも肥大することがあります。放置すると排尿や性機能に支障をきたすため、医師の診察が必要です。

ステップ1:肥大のサインを認識する

前立腺が大きくなると尿道を圧迫し、排尿時に弱い尿流や頻尿、排尿困難、場合によっては全く尿が出ないことがあります。また、排尿や射精時の痛みを伴うこともあります。

ステップ2:医師に相談し症状を説明する

医師は直腸指診や超音波検査で前立腺の大きさや異常増殖を確認します。必要に応じて前立腺組織の生検を行い癌の有無を調べます。尿検査で細菌の有無、血液検査で前立腺特異抗原(PSA)濃度を測定し、感染や肥大の程度を評価します。

ステップ3:根本原因の治療

感染が原因なら抗生物質で炎症を抑えます。癌が見つかった場合は前立腺全摘または部分摘出が検討されます。これらの治療で前立腺は元の大きさに戻りますが、BPHは加齢による自然な変化であり、根本的に除去できないことがあります。

ステップ4:BPHに対する薬物療法

医師は患者の全身状態に応じて、αブロッカーや5α還元酵素阻害薬を処方します。αブロッカーは膀胱や前立腺周囲の平滑筋を弛緩させ、尿道の圧迫を緩和します。酵素阻害薬は前立腺を縮小させますが効果が出るまで時間がかかり、前立腺が大きい場合に有効です。

ステップ5:非侵襲的・非外科的治療

マイクロ波療法やラジオ波療法は、前立腺の肥大部位を熱で破壊し尿道の狭窄を改善します。ただし、精子形成に影響を与える可能性があります。プロステートマッサージはBPHによる痛みを和らげることがありますが、前立腺サイズの縮小効果は期待できません。

ステップ6:外科的切除(最終手段)

排尿や射精がほぼ不可能な重度のBPHでは、前立腺の外科的減容や全摘が検討されます。手術は侵襲的で回復に数週間から1か月を要し、精子形成や性機能に影響を与えることがあります。

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