感覚統合障害の兆候と見分け方

脳は五感(視覚・触覚・聴覚・味覚・嗅覚)と、体の動きや自己認識を通じて得た情報を統合し、適切に解釈します。感覚はそれぞれ独立しているように見えて、実は相互に連携しています。ですが、この連携がうまく機能しないと、感覚統合の問題(感覚処理障害)として現れます。

触覚(Tactile)

  • 過敏な子どもは、服の素材やタグに不快感を示し、軽いタッチさえ痛いと感じることがあります。逆に、強く押し付けたり、転倒しても痛みを感じにくい子もいます。食事用具を握る力が強すぎることや、髪や歯をブラッシングするのを嫌がる様子に注意してください。

聴覚(Auditory)

  • 音に過敏な子は、少しの騒音でも耳を覆ったり、静かに見える環境でも「うるさい」と訴えます。音が刺激になると興奮したり、落ち着かなくなることがあります。

視覚(Visual)

  • 目を細める、頻繁に目をこする、瞬きが多い、アイコンタクトが苦手、特定のパターンや光に嫌悪感を示す子は視覚の問題が疑われます。追視や読字が難しいこともあります。

運動技能(Motor Skills)

  • 粗大運動や細かな運動の発達が遅れている子、状況に応じて行動が大きく変わる子を見つけましょう。前庭感覚が弱い子は、竜巻のように回転したり、ブランコに長時間乗り続けることを好むことがあります。止まれない子や常に姿勢が崩れたままの子も要注意です。

口腔感覚(Oral)

  • 感覚処理障害のある子は、幼児期を過ぎても物を口に入れ続けます。シャツや鉛筆を噛んだり、物を舐めたりすることがあります。よだれが多い、食事がうまくできない、発音に問題がある場合もあります。

嗅覚(Olfactory)

  • 匂いに極端に敏感な子は、他の子が気付かない匂いでも嫌悪感を示し、怒りやフラストレーションが爆発することがあります。頻繁に鼻をつまむ様子が見られたら要チェックです。

行動面(Behavior)

  • 感覚統合の問題は行動上の課題として現れることが多いです。じっと座れない、集団の中で過度に刺激を受けやすい子、極端にだらけた様子や周囲に注意を向けられない子に注意してください。イライラしやすく怒りの爆発が起きやすい、決まったルーティンに執着し不安を抱く子も特徴的です。

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