セリアック病の小児症状と対策
セリアック病は小腸の粘膜にある微細な突起(絨毛)を損傷させ、栄養吸収を妨げる自己免疫疾患です。小児では、グルテンを含む食事を摂取するとさまざまな症状が現れます。早期にグルテンフリー食を開始することが成長と健康回復の鍵です。
成長不良(Failure to Thrive)
体重が5パーセンタイル以下に低下し、標準的な成長曲線から外れると「成長不良」と診断されます。セリアック病の子どもは栄養吸収が不十分なため体重増加が遅れがちです。グルテンフリー食に切り替えると、体重は徐々に正常範囲へ回復します。
慢性胃腸症状
腹痛、下痢、膨満感、食欲不振などが頻繁に見られます。特にグルテン含有食品を摂取した直後に症状が悪化します。これらの症状は小児科医に報告し、適切な検査を受けることが重要です。
思春期遅延
栄養吸収障害により骨年齢やホルモンバランスが乱れ、思春期の開始が遅れることがあります。女子は13歳までに乳房発育が見られない、男子は14歳までに精巣肥大が見られない場合、遅延と判断されます。
歯のエナメル質欠損
歯科医が初めてセリアック病を疑うことがあります。エナメル質の変色、ざらつき、深い溝などが見られ、他の症状がなくても診断の手がかりになります。
ビタミンD欠乏
ビタミンDは骨の形成に不可欠です。小腸が損傷すると吸収が低下し、欠乏するとくる病、骨粗鬆症、さらには多発性硬化症のリスクが高まります。
ヘルペス様皮膚炎(Dermatitis Herpetiformis)
グルテンに対するアレルギー反応として皮膚にかゆみを伴う紅斑が現れます。触れたり摂取したりすると症状が悪化し、診断の重要な指標となります。
