ヘリウム吸入がもたらす影響と対処法

ヘリウムは無色・無臭・不燃性のガスで、風船の充填などに利用されますが、吸入すると声が高くなるなどの一時的な変化が起こります。しかし、酸素が置換されるため、健康に重大な危険をもたらします。

軽度から中等度の酸素欠乏

ヘリウムを吸入すると酸素濃度が10〜16%に低下し、以下の症状が現れます。

  • 声が変わり高くなる、心拍数増加、呼吸数増加
  • 筋肉の協調運動障害、疲労感、呼吸困難、情緒不安定
  • 頭痛、喘鳴(ぜんめい)、耳鳴り、息切れ、めまい、消化不良

一般的に、最低許容酸素濃度は19.5%とされています。

急性酸素欠乏

酸素濃度が10%未満になると、吐き気、嘔吐、失神、意識喪失が起こります。6%未満になると呼吸不全、痙攣、最悪の場合は死亡に至ります。ヘリウム吸入者は皮膚が青白くなることがあります。

応急処置

  • 酸素欠乏が疑われる場合は直ちに救急医療を要請してください。
  • ヘリウム漏れの可能性がある場所には、呼吸用具なしで立ち入らないでください。
  • 被害者を新鮮な空気のある場所へ移動し、呼吸が停止している場合は心肺蘇生(CPR)を実施します。
  • 医療機関では酸素投与が行われます。

留意点

加圧タンクやカプセルからヘリウムを吸入することは、風船から吸うよりもはるかに危険です。加圧されたガスは空気塞栓や肺破裂を引き起こす可能性があります。いずれの方法でも安全とは言えず、致死例も報告されています。

警告

妊娠中の女性がヘリウムを吸入すると、酸素欠乏により胎児の発育異常リスクが高まります。妊娠中は絶対にヘリウムを吸わないでください。

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