閉経判定に有用な血液検査と最新の診断法
閉経とは、月経が永久に止まる状態を指し、完了までに6〜7年かかることもあります。診断を受ける際は、閉経が始まったことを確認し、症状緩和の方法を探ることが主な目的です。血液検査だけで閉経を診断できるという誤解がありますが、実際には血液検査は総合的な健康評価の一部として活用されます。
FSH(卵胞刺激ホルモン)検査
FSH値を測定する血液検査は、閉経が完了したかどうかを判断する最も確実な指標です。通常、12か月連続で月経がないことを確認した上で実施します。
エストロゲン・プロゲステロン・テストステロンなどのホルモン検査
閉経過程を把握するために、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンなど複数のホルモンレベルを測定します。正確な結果を得るため、血液は月経周期の中間(mid‑cycle)で採取するのが望ましいです。
他疾患の除外検査
閉経や更年期の症状と似た症状を示す甲状腺疾患や、心血管疾患・糖尿病のリスク評価のための血液検査も同時に行うことが推奨されます。これにより、症状の原因が他にないかを確認できます。
将来期待される検査:AMH(抗ミュラー管ホルモン)
オランダの研究で、未成熟卵胞が分泌するAMHが閉経の予測に有用であることが分かっています。AMH濃度が低いほど卵巣機能が低下し、一定値を下回ると閉経が近づくと考えられます。将来的には、女性が閉経開始年齢を予測できるツールとして活用される見込みです。
血液以外の検査
一部の医師は唾液や尿中のホルモン測定を用いて閉経を評価します。また、閉経後も子宮頸がん検診(PAPテスト)や乳がん検診(マンモグラム)は継続が必要です。骨密度検査は、閉経前後の骨粗鬆症リスクをモニタリングする重要な手段です。
