救急医療の主要プロトコル
救急医療の基本プロトコル
救急外来(ER)のプロトコルは、患者が来院した時の状態に基づいて策定されます。バス事故や爆発、連続多重車事故などの大量傷害が発生した場合、受け入れ医療機関はトリアージを設置し、重症患者を優先的に処置します。通常時は、各病院が独自に設定した様々な疾患に対する緊急プロトコルに従って診療が行われます。主な対象は脳卒中、冠動脈疾患、外傷(内部出血、銃創、骨折、大出血、頭部外傷)などです。
疾患別プロトコル
シンシナティ大学の救急医学部は、20の頻出疾患(脳卒中、糖尿病、喘息、肺炎、心筋梗塞など)に対する評価・治療ガイドラインを作成しました。これにより、救急医は患者の状態に応じた標準的なケアを提供できます。メイン州ポートランドのMaine Healthも、同様の緊急プロトコルをウェブサイトで公開し、診断と治療の一貫性を確保しています。
評価プロトコル
ミズーリ州セントルイスのモザンビーク・バプティスト・メディカルセンターでは、医師が1日16時間トリアージチームに参加しています。医師とトリアージ看護師が同時に患者を評価することで待機時間が短縮され、多くの場合トリアージ医師が患者が受診すべき唯一の医師となります。また、電子カルテを活用し、全医師がバイタル情報や処方・検査指示、看護師へのアラートをリアルタイムで共有できるため、患者ケアが向上しています。
迅速介入プロトコル
ニューヨーク州ホワイトプレインズ病院は、重症心臓患者用の蘇生エリアや緊急冠動脈形成術、心筋梗塞後の低体温療法を導入しました。さらに、脳卒中症状の早期対応、救急ベッドの増設、ER内のX線装置、感染症患者用の負圧室を整備しています。テキサス州ダラスのパークランド・メモリアル病院では、Rapid Disposition Unit(迅速配置ユニット)を設置し、到着と同時に看護師やパラメディックが患者と相談できる体制を構築。スタッフを20名増員し、非緊急患者は別クリニックで受け付けることで、救急部の効率が大幅に向上しました。
