ENA(緊急看護師協会)トリアージガイドライン

メルリム・ウェブスター辞典によれば、トリアージは患者を医療の緊急度に応じて分類することです。戦場や災害現場、病院の救急部などで、医師や看護師は限られた時間と資源を最も必要とする患者に優先的に割り当てます。

ENA(緊急看護師協会)とは

  • Emergency Nurses Association(緊急看護師協会)は、患者安全と緊急看護の標準化を推進する国際組織です。オーストラリア・ビクトリア州のHuman Services部門と協力し、ENAの立場文書に基づくトリアージガイドラインを作成しました。

一次トリアージ

  • 一次トリアージは「期待トリアージ」「過剰トリアージ」「不足トリアージ」の3つの判断基準に分けられます。期待トリアージは明らかな問題で医師に回すこと、過剰トリアージは実際より高い優先度で処置すること、不足トリアージは症状に比して低い優先度で分類することを指します。

データ収集

  • 一次トリアージでは、客観的情報と主観的情報の両方を基に判断します。
    客観的情報は、第一印象のプライマリサーベイや呼吸・循環・意識レベル・疼痛・感覚障害・合併症の有無などの生理的評価です。
    主観的情報は、患者自身の訴え、症状の経過、発症原因、既往歴、リスク要因、問題が始まった時期などです。看護師はこれらの情報を他の医療従事者や関係者に確実に伝達する必要があります。

その他の責任

  • ENA基準を満たすトリアージ看護師は、一次トリアージ後の二次的支援も提供できなければなりません。例えば、予期せぬ急変が起きた際には、患者の同意を得て状況を丁寧に説明し、承認された手順に従って介入します。また、トリアージエリアが安全で支援的かつ適切な設備を備えていることも求められます。

尺度間の不一致

  • 米国医療研究品質局(AHRQ)の報告によれば、世界各国で使用されているトリアージ尺度は統一されていません。2段階から5段階までの分類があり、「緊急」「非緊急」「蘇生」などのラベルが用いられます。ENAは、すべてのトリアージ現場で5段階の統一尺度を採用することを推奨しています。

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