オートクレーブとは何か
滅菌とは
日常的に目にする多くの表面には、さまざまな微生物が付着しています。健康な人にとっては害が少ないことが多いですが、食品加工や医療・研究の現場では、単に「汚れていない」だけでなく、微生物数を許容範囲まで減らす「衛生」や、すべての微生物を死滅させる「滅菌」が求められます。
オートクレーブの仕組み
19世紀後半にオートクレーブが発明されるまで、医療器具は沸騰した湯に浸すだけでした。しかし、一部の耐熱性微生物は沸騰だけでは死滅できません。蒸気は乾熱に比べて低温・短時間で高い殺菌効果を持ちます。オートクレーブ内で加圧された蒸気は、通常 120 ℃(250 °F)以上に加熱され、15分間保持されます。この条件でほとんどの耐熱性微生物は死滅します。
オートクレーブの用途
医療現場では手術器具や注射器などの再使用前に滅菌が必須です。近年は使い捨て器具が増えても、廃棄前にオートクレーブで処理し、生物学的危険を除去します。研究室では培地やガラス器具、培養皿など幅広いアイテムを滅菌します。
オートクレーブ使用時の注意点
- 荷物は適切に配置し、蒸気が全表面に行き渡るように間隔を空けます。
- 温度・圧力は外部ゲージやデジタル表示で確認し、指示温度が達したかを示すインジケーターストリップで検証します。
- 急激な圧力解放は爆発的な減圧を引き起こす恐れがあるため、機器のメンテナンスと安全手順を徹底します。
