Hoyerリフト使用時の介護者向け注意点

「Hoyerリフト」は、スリングリフトの代表的なブランド名です。スリングリフトはクレーンのような装置で、ベッドから車椅子へなど、移動が制限された患者さんを持ち上げて搬送することができます。病院や介護施設で広く使用されているほか、家庭用にレンタルや購入も可能です。医療現場でも自宅でも、介護者はスリングリフトの正しい使い方を学んでおく必要があります。基本的な注意点を守ることで、患者さんも介護者も怪我のリスクを減らすことができます。

重量に注意する

スリングリフトはそれぞれ定格荷重が設定されています。患者さんの体重がリフトの許容範囲内か必ず確認してください。定格以上の重量を持ち上げようとすると、患者さんに重大な怪我を負わせる恐れがあります。

スリングの位置を正しく

リフトにスリングを取り付ける前に、患者さんがスリング内で正しく姿勢をとっているか確認します。機種ごとの取扱説明書に従い、可能な限り患者さんにも協力してもらいましょう。たとえば、体を横向きに転がしてスリングを下に入れやすくしたり、リフト中は腕を組んでもらうなどの工夫が有効です。

リフトに任せて持ち上げる

スリングを取り付ける前に、リフトが患者さんの真上にあり、できるだけ低い位置にあることを確認します。これにより、介護者が引っ張ったり体をひねったりする負担が軽減されます。たとえば、病院のベッドの場合はベッドを最高位置に上げ、リフトをベッドの上に置いてからスリングを取り付けます。

搬送距離を短くする

患者さんの搬送距離はできるだけ短く設定し、怪我のリスクを低減させます。Preferred Health Choice の指針では、ベッド側のレールは下げておき、リフトで患者さんをレール越しに持ち上げようとしないようにします。車椅子や椅子はベッドや移動元の椅子にできるだけ近い位置に配置しましょう。

助けを求める

スリングリフトは基本的に1人で操作できますが、患者さんが大柄であったり、体を横に転がすなどの協力が得られない場合は、他の介護者のサポートが必要です。不安がある場合は無理に1人で持ち上げようとせず、必ず助けを呼びましょう。これにより、介護者と患者さん双方の怪我を防げます。

その他のポイント

搬送前に手順を患者さんに説明し、安心感と協力を促します。搬送後は必ず患者さんの状態を確認し、怪我がないかチェックしてください。搬送間は必ずスリングを外し、患者さんの下に残さないようにします。また、搬送後は快適な姿勢に再度調整しましょう。

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