PICC(末梢挿入中心カテーテル)の看護手順
PICC(末梢挿入中心カテーテル)は、患者の腕の静脈に留置し、数か月から1年程度使用できる柔軟なプラスチックチューブです。単一または多腔構造で、抗生物質・化学療法・輸血などを同時に投与できます。
PICCの確認
医師または熟練したIV看護師が患者の腕の静脈にPICCを挿入し、心臓上部の大静脈まで進めます。挿入後、胸部X線撮影を実施し、正しい位置にあるか確認します。X線で位置が不適切な場合は再定位が必要です。
PICCへのアクセス
看護師はまずアルコール綿でルーメンを拭き、空のシリンジを装着して10 mLの血液を抜き捨てます。これにより、カテーテル先端にできた微小血栓の循環を防止します。その後、10 mLの生理食塩水でフラッシュし、IVチューブを接続して投薬を開始します。
採血
PICCを用いて血液検体を採取する際も、まずアルコールでルーメンを拭き、10 mLの血液を捨てます。その後、別のシリンジで検体を採取し、検体は検査室へ送ります。最後に再度10 mLの生理食塩水でフラッシュします。
フラッシュとヘパリン化
PICCは閉塞しやすく、抗凝固薬(ヘパリン)でデクロット処置を行います。使用後は必ず10 mLの生理食塩水でフラッシュし、施設によっては定期的にヘパリン溶液でフラッシュします。
ルーメンキャップとドレッシングの交換
感染予防のため、ルーメンキャップは血液の痕跡がある場合は頻繁に、通常は定期的に交換します。ドレッシングは挿入部位を保護し、濡れや接着不良が認められたら直ちに交換します。
