製薬企業が提供する患者支援プログラムの概要

患者支援プログラム(Patient Assistance Programs、PAP)は、製薬会社が処方薬の費用が負担できない患者に対して、薬剤を低価格または無償で提供する仕組みです。対象となる患者は、医師の処方箋があれば、ほとんど費用負担なしで薬を受け取れます。主要な製薬企業(アストラゼネカ、グラクソ・スミスクライン、メルクなど)は、各社独自の基準で自主的にPAPを実施しています。

アストラゼネカ(AstraZeneca)

「AZ&Me Prescription Savings」プログラムは、保険未加入の患者に対し、アストラゼネカ製薬を無料で提供します。申請は医師が記入する書類と、患者側の収入証明が必要です。保険で処方薬がカバーされていないこと、収入がアストラゼネカの設定基準を下回っていることが条件です。対象となった患者は最大1年間無料で薬を受け取れ、1年経過後は再申請が必要です。

グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)

同社は複数の支援プログラムを提供し、2009年だけで46万人以上の患者が薬を入手できました。各プログラムは世帯人数と月収に基づく所得要件が設定され、米国本土またはワシントンD.C.在住が必須です。

  • Bridges to Access:低所得者で処方薬保険がない患者向け(腫瘍薬は対象外)。直近30日間の収入証明が必要です。
  • Commitment to Access:専門薬や腫瘍関連製品を無償提供。保険で処方薬がカバーされていない(ジェネリックのみカバーされる場合は可)ことが条件。Medicare Part D加入者で、年間600ドル以上の処方薬費用がある場合は対象。
  • GSK Access:非腫瘍薬・製品を無償提供。Medicare Part D加入者で、年間600ドル以上の処方薬費用があり、所得要件を満たすことが必要です。

メルク(Merck)

メルクのPAPは、米国内在住で有効な処方箋があり、他の保険や支援プログラムが利用できない患者に対し、最大1年間無料で薬を提供します。所得要件を満たすことが必要ですが、経済的困難を抱えるがすべての条件を満たさない場合でも、800-994-2111へ電話し、例外対応を相談できます。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事