看護師のための採血実践ガイドライン
使用する静脈
- 肘窩部にある正中肘頭静脈、頭側静脈、尺側静脈が最も一般的です。正中肘頭静脈は腕の中心付近に位置し、最も採血に適しています。頭側静脈は外側(外側)に、尺側静脈は内側(内側)にあります。
患者確認
- 採血前に必ず患者を正確に確認します。外来の場合は氏名・住所・保険証番号などを本人に確認し、入院患者は腕帯(IDバンド)と医師の血液検査オーダーを照合します。誤採血は診断・治療に重大な影響を与える可能性があります。
必要な備品
- 手袋、止血帯、ランセットまたは針、適切な血液採取用チューブ、アルコール綿、ガーゼ、テープ、医師のオーダー、鋭利廃棄容器を事前に準備します。検査ごとの採取順序は施設のラボ指示に従い、順序を間違えると検査結果が影響します。万が一備品が落下・破損した際に備えて予備も手元に置いておきましょう。
採血手順
- 手指を洗浄し、患者に採血の旨を説明して同意を得ます。手袋を装着し、止血帯を腕に巻き付け、採血する静脈を確認します。消毒剤で部位を清拭し、必要なチューブを手元に用意します。患者には軽いチクッとした感覚があることを伝え、迅速に血液を採取します。最後のチューブを採取したら止血帯を緩め、針を抜き、部位に軽く圧迫し止血を確認した後にガーゼで止血し、テープで固定します。
静脈の固定(アンカリング)
- 静脈は皮下で転がりやすく、採血が困難になることがあります。針を持たない手で静脈上部に軽く圧をかけ、固定してから針を刺すと、血管が動かず安定した採血が可能です。
重要ポイント
- 患者が強い痛みを訴えた場合は、神経を損傷した可能性があるため直ちに採血を中止してください。
- 採血後に肘を曲げさせると血液が溜まりやすく、打撲や血腫の原因になるため避けてください。
