電子医療記録(EMR)導入の手順

チーム

電子医療記録(EMR)システムの導入は大規模なプロジェクトです。情報システムの専門家だけでなく、医師や診療所の管理者も参加する多職種チームが必要です。例として、ウィスコンシン大学マディソン校(UW‑M)の家庭医学部教授が推奨する構成は、情報サービス担当者、プロジェクトマネージャー、診療所オフィスマネージャー、そして導入を牽引する医師です。

計画

チームが結成されたら、まず紙ベースからの脱却という最終目標を設定し、それを支える具体的なステップを策定します。主なタスクは、業務フローの分析と再設計、施設改修、ハードウェアの導入、ソフトウェア設定、緊急時用バックアップ体制の構築、既存データの入力方法、紙資料の廃棄、スタッフ研修などです。タスクは並行して進める必要がありますが、実装日(Go‑Live)までのタイムラインを作成し、各マイルストーンを管理します。

技術選定

チームは診療所や病院のニーズに合ったハードウェア・ソフトウェアを選定します。医師や看護師はデータ入力用端末、事務スタッフはスキャナなどが必要です。導入済みの施設を見学し、実際の運用を確認することも有効です。また、情報技術コンサルタントを活用して選定・導入プロセスを支援することが推奨されます。

本番稼働(Go‑Live)

すべての準備が整ったら、本番稼働日を設定します。診療所や病院の通常業務が比較的落ち着く日を選び、IT担当者が現場に常駐してスタッフをサポートします。患者にも事前に移行スケジュールを案内し、遅延やシステムトラブルがあった際の理解を得ておくことが重要です。

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