思いやりのあるケアとは?
思いやりのあるケア(コンパッショネート・ケア)は、治療が効果を期待できない末期患者に対し、生活の質を向上させることを目的とした医療と感情的支援です。一般にホスピスケアと呼ばれ、患者の自宅や選択した施設で提供されます。
医療的支援
医師や看護師が痛みの緩和や症状管理に努め、必要な薬剤、酸素療法、その他医療機器を自宅に届けます。緊急時に病院へ搬送されることもありますが、できる限り患者が選んだ環境での治療を続けることが重視されます。
スピリチュアル・カウンセリング
終末期の患者は人生や死後についての疑問や不安を抱えることがあります。思いやりのあるケアでは、宗教的・精神的なカウンセリングを提供し、患者が安心感を得られるよう支援します。
心理的サポート
悲しみ、焦燥、怒り、うつ、罪悪感などの感情に対し、資格を持つ心理士による個別カウンセリングや患者同士のサポートグループを実施します。患者が逝去した後も、家族への喪失カウンセリングを提供します。
効果・メリット
医療、精神、スピリチュアルの三位一体の支援により、患者の心理的幸福感や生活の質が大幅に向上します。うつや死への恐怖が軽減され、家族の介護負担も軽くなるとされています。
対象となる条件
通常、余命が6か月未満と診断された末期患者が対象です。また、治療を中止しホスピスケアを希望する方も利用できます。対象疾患は、HIV/エイズ、各種がん、神経変性疾患、多発性硬化症、老年性疾患など、治癒が見込めない進行性の病気です。
