病院内ラウンドリーの設計と運用ガイド

はじめに

病院内に自前のラウンドリーを設置すれば、リネンの管理が効率化され、コスト削減にもつながります。専用のリネン部門を持つことで、各フロアに常に必要な量のリネンを供給でき、外部委託による雇用機会の喪失も防げます。本稿では、病院ラウンドリーを構築する際の重要ポイントを解説します。

設置手順

  1. ラウンドリースペースの確保

    洗濯機・乾燥機を十分に設置できる広さと、リネンを分別・処理する作業エリアを確保します。過剰な湿気や熱がこもらないよう換気を十分に行い、各洗濯機には温水・冷水の給水が可能な配管を用意してください。

  2. 機器の選定・購入

    医療機関向けの業務用洗濯機・乾燥機を導入します。多段階の洗濯コースや温度設定が可能な機種を選び、リネン種別に合わせた最適な洗濯ができるようにします。乾燥機も温度・モードを複数搭載したものを選びましょう。

  3. 作業エリアの区分

    汚染リネンエリアと清潔リネンエリアを明確に分けます。パーティションやカーテンで仕切り、交差汚染を防止してください。

  4. 機器の配置と設置

    洗濯機と乾燥機をそれぞれのエリアに配置し、しっかりと固定・配管・電源接続を行います。

  5. 作業台・収納の設置

    汚染リネン側に分別用テーブル、清潔リネン側に折りたたみ用テーブルを設置します。リネン樽や洗剤・ハンガー用キャビネット、余剰リネン用カートを配置し、清潔側にはハンガー用の棒も設置します。

  6. リネン回収・配布スケジュールの策定

    リネンの回収と配布を時間帯別に計画し、洗濯機の処理能力を超えてリネンが滞留しないよう調整します。洗濯サイクルが完了したら各フロアへ清潔リネンを届け、同時に次の汚染リネンを回収します。

  7. スタッフへの衛生教育

    交差汚染防止の手順を周知し、汚染リネン取り扱い時は手袋や防護服の着用を徹底させます。正しい分別・隔離方法を実演し、マニュアルを配布してください。

  8. 洗濯条件リストの作成

    リネン種別ごとに使用すべき洗濯コース、洗剤、給水温度、乾燥温度を一覧にまとめ、ラウンドリー内に掲示してスタッフがすぐに参照できるようにします。

まとめ

以上のポイントを踏まえてラウンドリーを設計すれば、病院全体のリネン管理が効率化し、コスト削減と衛生管理の向上が期待できます。

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