病院内ラウンドリーの設計と運用ガイド
はじめに
病院内に自前のラウンドリーを設置すれば、リネンの管理が効率化され、コスト削減にもつながります。専用のリネン部門を持つことで、各フロアに常に必要な量のリネンを供給でき、外部委託による雇用機会の喪失も防げます。本稿では、病院ラウンドリーを構築する際の重要ポイントを解説します。
設置手順
ラウンドリースペースの確保
洗濯機・乾燥機を十分に設置できる広さと、リネンを分別・処理する作業エリアを確保します。過剰な湿気や熱がこもらないよう換気を十分に行い、各洗濯機には温水・冷水の給水が可能な配管を用意してください。
機器の選定・購入
医療機関向けの業務用洗濯機・乾燥機を導入します。多段階の洗濯コースや温度設定が可能な機種を選び、リネン種別に合わせた最適な洗濯ができるようにします。乾燥機も温度・モードを複数搭載したものを選びましょう。
作業エリアの区分
汚染リネンエリアと清潔リネンエリアを明確に分けます。パーティションやカーテンで仕切り、交差汚染を防止してください。
機器の配置と設置
洗濯機と乾燥機をそれぞれのエリアに配置し、しっかりと固定・配管・電源接続を行います。
作業台・収納の設置
汚染リネン側に分別用テーブル、清潔リネン側に折りたたみ用テーブルを設置します。リネン樽や洗剤・ハンガー用キャビネット、余剰リネン用カートを配置し、清潔側にはハンガー用の棒も設置します。
リネン回収・配布スケジュールの策定
リネンの回収と配布を時間帯別に計画し、洗濯機の処理能力を超えてリネンが滞留しないよう調整します。洗濯サイクルが完了したら各フロアへ清潔リネンを届け、同時に次の汚染リネンを回収します。
スタッフへの衛生教育
交差汚染防止の手順を周知し、汚染リネン取り扱い時は手袋や防護服の着用を徹底させます。正しい分別・隔離方法を実演し、マニュアルを配布してください。
洗濯条件リストの作成
リネン種別ごとに使用すべき洗濯コース、洗剤、給水温度、乾燥温度を一覧にまとめ、ラウンドリー内に掲示してスタッフがすぐに参照できるようにします。
まとめ
以上のポイントを踏まえてラウンドリーを設計すれば、病院全体のリネン管理が効率化し、コスト削減と衛生管理の向上が期待できます。
