車椅子で患者を安全に搬送する方法
患者が自力で車椅子に乗れない場合でも、事前の知識と正しい技術があれば、事故や怪我を防ぎながらスムーズに搬送できます。患者が自ら乗り降りできる場合でも、適切な手順を守ることで安心・安全な輸送が実現します。
必要なもの
- 車椅子
- リフト(油圧リフト)※必要に応じて
手順
搬送したい患者のベッドや椅子の横に車椅子を配置し、両輪のブレーキをしっかりかけます。脚置きは最低位置に下げ、フットレストは患者の足元から外れた位置に上げてロックします。
作業開始前に自分の名前と行うことを患者に説明し、患者の状態(聴覚・会話が可能か)を確認します。
患者の乗り込みをサポートします。油圧リフトが利用できる場合はリフトで補助し、ない場合は一人・二人での転移や杖・歩行器を使った転移など、承認された方法で安全に持ち上げます。患者の体重が自分の体重の4分の1以上の場合は必ず助けを呼びましょう。
シートベルトを患者に巻き、必要に応じてその他の固定具やクッションを調整します。フットレストを下げ、脚置きを調整して股関節と膝が90度になるようにします。ブレーキを解除する前に、患者の快適さを確認します。
車椅子を後方に引きながら、段差・縁石・エレベータ入口などを慎重に上ります。ドアノブやカウンターの端、低い棚など、患者に衝突し得る突起物に注意し、通常よりもゆっくりと走行し、特に曲がり角では速度を落とします。
目的地に到着したら車輪のブレーキをロックし、脚置きを下げ、フットレストを上げます。ベルトを外し、正しい転移手順に従って患者を車椅子から安全に降ろします。
以上の手順と注意点を守ることで、患者と介助者双方の安全を確保しながら、円滑に車椅子での搬送が行えます。
