病院における避難方針

Prehospital and Disaster Medicine が 2004 年 8 月に掲載した研究によると、1971 年から 1997 年の間に米国で 275 件の病院避難が発生しました。これは米国における病院避難の統計として初めて公表されたもので、10 年ごとに避難件数が増加していることが示されています。

重要性

  • 計画的な退出戦略

    Rutgers Center for State Health Policy の報告によれば、2005 年のニュージャージー州だけで救急外来受診者は 336 万人に達しました。米国全体ではこの数が 3 倍以上に拡大しており、危機発生時に患者とスタッフを迅速に避難させる体制が不可欠とされています。

種類

  • 病院は「内部緊急事態」と「外部緊急事態」のいずれかで避難を行います。内部緊急事態は、火災・煙・有害物質の放出・有害ガス・環境支援サービスの停止・医療用ガスの喪失・爆発・警察の介入・武装訪問者などが該当します。外部緊急事態は、自然災害・地域的停電・市民騒乱・テロ・放射線被曝・汚染された被害者の救助などが含まれます(NYCTP、2006 年3月)。

手順

  • 患者支援

    避難時には通信が途絶える、患者の協力度合いが異なるなどの問題が予想されます。そのため、全スタッフは「水平避難」または「垂直避難」のどちらかを速やかに実行できるよう訓練が必要です。NYCTP は「危険にさらされている患者を最優先で搬出し、指示待ちにしてはいけない」と指示しています。

    水平避難は同じ階内で安全なエリアへ患者を移動させることを指し、垂直避難は建物全体が危険にさらされた場合に全階から患者を撤退させることを意味します。

優先順位

  • 2006 年5 月に Center for BioTerrorism Preparedness and Planning が NYCTP に新たな実施指針を追加し、患者搬送の原則は「第一・第二・最後」の三段階に整理されました。

    第一段階は、移動手段を自ら備えており最小限の援助で済む患者です。

    第二段階は、歩行が困難で中程度の援助を要する患者です。

    最後の段階は、完全に自立できず生命維持装置に依存している患者で、二名以上のスタッフが必要となります。

避難後の対応

  • 米国の各郡には、緊急時に患者を受け入れる隣接医療施設が指定されています。例として、カンザス州カンザスシティの Wyandotte County では 2009 年に 306 カ所の医療支援施設が報告されています(州ごとに数は異なります)。

    理想的には、患者は病院敷地内の安全な仮設エリアに一時的に収容され、再入院が可能になるまで保護されます。

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