フーバー針を使った埋め込み型ポートへのアクセス手順

埋め込み型ポートは、長期静脈内治療が必要な患者、特に化学療法を受けるがん患者に使用されます。フーバー針を用いることで、血管が細くても安全に薬剤や液体を投与、または血液採取が可能です。

必要なもの

  • フーバー針
  • 10 cc 生理食塩水で満たしたシリンジ(予備)
  • 追加の生理食塩水
  • 中心静脈ライン用ドレッシングキット
  • 小さな透明ドレッシング
  • 滅菌手袋
  • マスク

手順

  1. 機器の準備

    作業を始める前に手指を洗浄し、無菌操作を徹底します。ポートは大血管内にあるため、感染防止が重要です。マスクを着用し、滅菌手袋をはめ、中心静脈ラインキットを開封して無菌フィールドを作ります。

  2. フーバー針の取り出しとプライミング

    フーバー針の包装を開き、針先が非無菌面に触れないよう注意しながら無菌フィールドに置きます。10 cc の生理食塩水シリンジを針のチューブに接続し、チューブが生理食塩水で満たされるまでフラッシュします。

  3. ポート部位の消毒

    埋め込み型ポートの中心を触診し、スポンジ状の感触がある場所が穿刺点です。滅菌手袋をはめたまま、クロルヘキシジン綿棒(または施設のプロトコルに従った消毒剤)で中心から外側に向かって円を描くように拭き、完全に乾燥させます。

  4. フーバー針の穿刺

    針のガードを外し、非利き手の指2本でポート周囲の皮膚を安定させます。利き手で針の「翼」を親指と中指で掴み、90度の角度で針を刺し、針先がポートの背面に当たった感触が得られるまで押し込みます。

  5. 血液の確認とフラッシュ

    針を固定したまま、10 cc の生理食塩水シリンジを接続し、軽く引いて血液の戻りを確認します。その後、シリンジ内の生理食塩水でチューブ全体をフラッシュし、施設の指示に従って針を固定します。テープ使用が許可されていない場合は、透明ドレッシングで覆います。

  6. ドレッシングの記入・後処理

    ドレッシングの指定欄に日付・時刻・イニシャルを書き込みます。投与や注入がない場合はチューブをクランプし、必要に応じてIVチューブを接続して投与を開始します。使用済みシリンジや針は適切な廃棄容器へ入れ、手指を再度洗浄し、ポートアクセスの記録をカルテに残します。部位の状態は施設のガイドラインに従い定期的に観察・フラッシュします。

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