メディケイドの資格取得に向けた家族信託の設定方法

概要

メディケイドは州と連邦政府が資金提供する公的医療保険で、低所得者や高齢者、障害者、妊婦、子どもに医療費をカバーします。受給資格は資産上限があり、現金、預金、年金、IRA、生命保険、不動産などが対象です。ただし、不可撤回信託に入れた資産は資産上限に含まれません。以下では、家族信託を活用してメディケイドの資格を得る手順を紹介します。

手順

  1. 州のメディケイド事務局へ確認

    資金を家族信託に移した後、受給資格が得られるまでの待機期間を確認します。状況によっては最大60か月待つ必要があります。待機期間は信託資金の出所や金額、州ごとの規定によって異なります。

  2. 受益者の決定

    信託設定者が死亡または無能力となったときに受益する人(複数可)を決めます。

  3. 受託者(トラスティ)の選定

    弁護士、会計士、知人、受託サービス会社などから受託者を選びます。主受託者が死亡・無能力になった場合に備えて代替受託者も指定します。

  4. 信託契約書の作成

    不可撤回信託の雛形を基に、以下の項目を盛り込んだ契約書を作成します。

    • 設立者(委託者)の氏名、社会保障番号、住所
    • 受託者・代替受託者の氏名、社会保障番号(または法人の場合は税番号)、住所
    • 受益者の氏名、社会保障番号、住所
    • 信託に組み込む資産一覧
    • 受益者別の資産分配方法(複数受益者がいる場合)
    • 特別条件(例:受益者が一定年齢に達するまで資産の管理権を持たせない)
    • 信託の効力発生日や資産の利用開始時期(例:設立者死亡時)
  5. 専門家によるレビュー

    遺産法に詳しい弁護士または信託作成の資格を持つ専門家に契約書をチェックしてもらい、州ごとの不可撤回信託要件を満たすことを確認します。

  6. 資産の移転

    銀行口座や預金は設立者名義から信託名義へ変更し、不動産やその他の資産も同様に所有権移転手続きを行います。

  7. 公証と保管

    契約書に署名し、裁判所や銀行の公証人に公証してもらいます。設立者と受託者の両方が公証済みのコピーを保管し、ロックボックスや信頼できる人物にも保管しておきます。

まとめ

不可撤回信託を利用すれば、資産をメディケイドの資産上限から除外でき、資格取得のハードルを下げられます。ただし、州ごとの規定や待機期間があるため、事前に専門家と相談し、正確な手続きを踏むことが重要です。

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