シラン処理されたバイアルの作り方
概要
試料を無菌状態で保存するガラスバイアルは、医療現場や研究室で欠かせない道具です。しかし、保存する試料がガラスに対して腐食性を示す場合があります。そこで、バイアル表面をシラン化(シラノ基で被覆)することで、ガラスを保護しつつ試料に影響を与えない方法をご紹介します。
必要なもの
- フード(換気装置)
- 真空デシケーター
- ガラスバイアル
- シラノ化試薬(シランエージェント)
- オーブンまたはオートクレーブ
手順
フード内に全ての器具を置き、作業中に発生し得る有害ガスから安全を確保します。
デシケーターの蓋を開け、バイアルとシラノ化試薬を入れたビーカーを入れたら、すぐに蓋を閉じます。
デシケーターをフードの真空ラインに接続し、ポンプで内部圧力を下げます。試薬が沸騰し始め、蒸発するまで圧力を下げ続けます。
試薬が沸騰したら、真空源から切り離します。
デシケーターを真空状態のまま約3時間保持します。液体シランが蒸発し、バイアル表面に薄い保護層が形成されます。
シランが完全に蒸発したことを確認したら、真空を解除し、デシケーターの蓋を開けてバイアルを取り出します。
バイアルをオーブンまたはオートクレーブに入れ、加熱処理を行ってガラス表面の反応部位を固定し、シラン層を安定させます。
