心理検査とは何か?その目的と主な種類の解説
利用目的
心理検査は、精神保健の専門家が患者を評価するだけでなく、教育現場で学習障害や成績を測定したり、軍や組織で指揮能力や適性を判断したり、企業で採用時の性格や適性を評価したりと幅広く活用されています。
IQ・学業成績テスト
知能指数(IQ)テストは個人の基礎的な知能を測定し、学業成績テストはその知能が実際にどのように活用されているかを評価します。代表的なものにスタンフォード・ビネー検査やウェクスラー検査(WISC‑II、WAIS)があります。これらは標準化されており、個人の得点を同年代の集団と比較できます。
性格検査
性格検査は個人の特性を分類し、先天的な気質や思考・行動様式を評価します。代表的なものにミネソタ多項目人格検査(MMPI‑2)やマイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標(MBTI)があります。MBTIは外向‑内向、感覚‑直感、思考‑感情、判断‑知覚の4対の尺度で16タイプに分類します。MMPI‑2はうつ病や偏執病などの精神障害の診断にも用いられます。その他、支配‑影響‑安定‑誠実性の4因子で評価するDISC評価もあります。
診断テスト
診断テストは精神保健の専門家が実施する構造化された評価ツールで、精神機能を客観的に測定し、正確な精神医学的診断を支援します。感情・行動・認知の問題を評価する多様なテストが存在します。
テストの種類
心理評価は大きく投影法テスト、客観的テスト、直接観察テストの3つに分けられます。
投影法テスト(自己報告法)
自由回答形式で、被検者が思いつくままに答える方法です。代表例はロールシャッハ・テストで、インクブロットを見て何に見えるかを答えます。
客観的テスト
真偽や選択肢形式の回答が求められる、標準化された形式のテストです。
直接観察テスト
専門家が教室・家庭・診療所などで被検者の行動や対人関係を観察し評価します。観察はリアルタイムでも映像記録でも行われます。
