クロルプロマジンの歴史

開発の歴史

フランスの製薬会社Laboratoires Rhône‑Poulencが1950年にクロルプロマジンの研究を開始しました。研究成果が好評だったため、1952年に米国の製薬大手Smith‑Kline & Frenchが開発・販売権を取得。フランス・パリの軍病院で最初の臨床試験が行われ、1954年には米国で精神科治療薬として承認されました。

用途の拡大

当初は抗ヒスタミン剤・制吐剤として使用されていましたが、フランスの医師Henri Laboritが患者の精神状態に変化を認め、鎮静作用に注目しました。1953年にPierre Deniker とJean Delay が精神科領域での使用を報告し、抗精神病薬としての道が開かれました。

精神療法への導入

統合失調症などの思考・感情障害を持つ患者の症状改善に効果があることが分かり、電気ショックやインスリンショック、さらにはロボトミーといった従来の治療法に取って代わる主流薬となりました。

主な効果

メリーランド大学医学センターによれば、統合失調症の初期~中期において幻覚や妄想といった精神症状の緩和が顕著に見られます。クロルプロマジンはこのような抗精神病効果で広く用いられました。

副作用と使用低下

1960年代後半になると、錐体外路症状(パーキンソン様の口・四肢・体幹の不随意運動や筋肉痙攣)が頻発し、使用者が増えるにつれて副作用が顕在化しました。これらは薬剤中止後数週間から数か月で現れることもあり、結果としてクロルプロマジンの人気は低下しました。

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