オフィスビルのフィットネスセンター導入効果と留意点

従業員の医療費が増加する中、多くの企業が社内ウェルネスプログラムやフィットネスセンターへの投資を拡大しています。2008年のMetLife調査によると、全雇用主の3割がすでに同様のプログラムを実施していると米国の報道は伝えました。2010年以降の世界的な不況の影響で、企業は導入効果を再評価するケースも増えています。

メリット

  • 社内にフィットネスセンターがあることで、医療費削減や生産性向上、従業員のモラル向上が期待できます。運動により健康が促進されるため、病欠が減少し、医師の受診回数も減ります(American Council of Exercise)。

    また、会社が健康を重視している姿勢が伝わることで、従業員は働く意欲が高まり、仕事に対するエンゲージメントが向上します。外部ジムへ通う時間とコストが不要になるため、時間的・金銭的なロスも削減できます。

    経営者自身も、フィットネスセンターを活用すれば有意義なブレイクが取れます。インターネットや休憩室での無駄な時間を減らし、健康的な休息を実現できるとFamily.comは指摘しています。

デメリット

  • 導入コストが高く、利用率が低いリスクがあります。Worksite Health Promotion ConsultantのJill Dorris氏は、従業員の利用状況は「ライフスタイルを変える人、旧習慣に戻る人、全く利用しない人」の三層に分かれ、成果はまちまちだと述べています(American Council of Exercise)。インセンティブやトレーナーの配置など、利用促進のための追加投資が必要になることもあります。

    経済的に厳しい時期は、従業員が「働くこと」自体に集中し、食事や運動に割く余裕がなくなるため、期待した効果が得られない可能性があります。適切な運営管理が行われないと、企業にとっては投資回収が困難になる恐れがあります。

導入時の留意点

  • フィットネスセンターの効果測定は難しく、HR部門がCFOに対して費用対効果を説明しにくい点が課題です。USA Todayは、効果測定に数年を要し、投資回収率が必ずしも明確でないと報じています。導入前にKPI設定や利用状況のモニタリング体制を整えることが重要です。

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