学校での手洗い教育の実践ガイド
はじめに
手洗いは細菌やウイルスを除去する最も効果的な方法のひとつです。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国人口の約20%が学校に勤務または通学しており、学校は手洗い啓発に最適な場所です。子どもは年間最大10回風邪をひき、風邪による欠席で毎年2200万日もの学習日が失われています。
必要なもの
- 石鹸
- 水
- ペーパータオル
- ボール(ステッカーを貼る用)
- ステッカー
- ティッシュ
- エプロンまたはスモック
- 目隠し用布
- 洗える絵の具
- 古新聞
- シンク
- 指導案
指導手順
① 幼稚園〜2年生向け:手洗いの基本
まず、見えない細菌が病気を引き起こすことを簡単に説明し、教室内で細菌がどのように広がるか、手を洗うべきタイミングを子どもに問いかけます。
② ステッカーで見える化
ボールの片面にステッカーを貼り、子どもから見えないようにします。口を覆わずにくしゃみをし、ボールに「見えない細菌」が付いたことを示します。
③ 細菌(ステッカー)を共有
ボールを子どもに投げ、ステッカーを数枚取り出して手に貼ります。数名の子どもに同様に行い、細菌が手から手へ移る様子を体感させます。
④ ティッシュと手洗いの習慣
ティッシュを配り、くしゃみや咳はティッシュまたは肘の曲げた部分に行うよう指導します。食事前・トイレ後・動物と触れた後など、手洗いの重要なタイミングも強調します。
⑤ 手洗い実践
まずは「ハッピーバースデー」の歌を2回歌いながら、温かい水で濡らし、石鹸でこすり、洗い流す手順をデモンストレーションします。その後、子ども自身に実際に手を洗わせ、指導者が見守ります。
⑥ 小学生高学年向け:科学的手洗い実験
1. 前項と同様の導入を行い、石鹸の役割や細菌が体内に入る経路(目・鼻・口)を詳しく質問します。
2. 紙に手の輪郭を4つ描き、汚れの程度で「水だけ」・「石鹸と水」の2種類の評価表を作成します。
3. 古新聞でテーブルを覆い、絵の具を小さじ1杯手のひらに付け、爪までこすり付けて乾かします。
4. 目隠しをした児童に、流水だけで1秒、4秒、15秒と順に手を洗わせます。そのたびに「汚れ度」を評価表に記録し、コメントは控えます。
5. 別の児童で同じ手順を繰り返しますが、今回は石鹸と水で洗います。
6. 各段階の結果をグラフ化し、時間と清潔度の関係を示します。石鹸が細菌を捕捉し、洗い流す仕組みを議論します。
