CPRの手順と時間管理
心肺蘇生法(CPR)は、血液に酸素を供給し循環させる緊急処置です。正しく実施すれば、救命治療を受けるまでの時間を稼ぎ、心臓・肺・脳への永久的な損傷リスクを低減できます。CPRは、胸部圧迫と口対口呼吸を一定のリズムで交互に行うことで行います。主に突然の心停止や溺水などで意識を失った人に対して実施されます。
救急要請
救助者が1人の場合、まずすぐに救急サービス(日本では119)に連絡し、30回の胸部圧迫と2回の人工呼吸を交互に行います。
溺水時の対応
窒息状態(溺水など)で救助者が1人の場合、まず2分間(5サイクル)胸部圧迫と人工呼吸を行い、その後すぐに救急へ連絡します。
評価手順
意識不明・無反応の患者を評価する際は、まず2回の人工呼吸を行い、続いて手首の橈骨動脈で脈拍を10秒間確認します。脈拍が確認できなければ、全年齢対象で30回圧迫+2回呼吸のサイクルを開始します。
人工呼吸の頻度
脈拍はあるが呼吸がない場合、胸部圧迫は行わず、成人は1分間に10〜12回、乳幼児・小児は1分間に12〜20回の人工呼吸を行います。
CPRサイクル
1サイクルは30回の胸部圧迫と2回の人工呼吸で構成されます。救急隊が到着するか、救助者が疲労して続行できなくなるまで繰り返します。
2人でのCPR
2人がいる場合、1人が連続して胸部圧迫を行い、もう1人が1分間に8〜10回の人工呼吸を担当します。約2分ごとに役割を交代し、疲労を防ぎます。
