COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状と診断、治療のポイント
COPDは主に長期間の喫煙や有害物質の吸入が原因で、肺の気流が徐々に狭くなる進行性疾患です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の主な症状
- 息切れ(呼吸困難)
- 喘鳴(ぜいぜい音)
- 咳嗽(乾いた咳や痰が出る咳)
- 痰の過剰分泌
- 胸部の圧迫感
- 倦怠感・疲労
- 体重減少・エネルギー低下
- むくみ(特に足)
COPDの診断
診断は症状の聴取、身体診察、肺機能検査の3つを組み合わせて行います。
症状の聴取
医師は以下の点を質問します。
- 症状がいつから始まったか
- 症状の程度や頻度
- 運動時に症状が悪化するか
- 既往歴や他の疾患の有無
身体診察
診察では次の項目を確認します。
- 肺音の聴診(喘鳴や異常音の有無)
- 心拍数・血圧の測定
- 血中酸素飽和度(SpO₂)の測定
肺機能検査
肺の機能を客観的に評価する検査です。
- スパイロメトリー:吸気・呼気量と流速を測定し、気流制限の程度を評価
- 肺容積測定:肺が保持できる空気量を測定
- 拡散能(DLCO):酸素が血液へ移行する能力を測定
COPDの治療
COPDは完治できませんが、症状緩和と進行抑制を目的とした治療が行われます。
- 気管支拡張薬:気道の平滑筋を弛緩させ、呼吸を楽にします。
- 吸入ステロイド:気道の炎症を抑えます。
- 抗菌薬:COPD患者に起こりやすい細菌感染を治療します。
- 酸素療法:酸素飽和度が低い場合に追加酸素を供給します。
- 肺リハビリテーション:運動指導と教育で呼吸機能と全身状態を改善します。
COPDの疑いがある場合は、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。早期発見と適切な治療が生活の質を大きく向上させます。
