CO2クリーニングの仕組み

液体二酸化炭素は揮発性が高く、泡状の粘度を持つため、優れた洗浄剤として利用できます。専用の洗浄機でCO2ガスを高圧タンクに蓄え、再利用可能な洗浄剤と混合して洗浄液を作ります。衣類は3〜5分から45分のサイクルでこの液体に浸され、最後に遠心スピンで液体CO2を除去します。

CO2クリーニング機の様子
揮発性が高い液体CO2は優れた洗浄溶剤です。

CO2クリーニングのコストは?

初期導入費は従来のドライクリーニング機の約4倍かかりますが、運転コストは低く、生産性が高い点が特徴です。欧州のDETECTIVE LIFEプロジェクト(2004年)によれば、CO2クリーニングは化学溶剤ベースの工程に比べ平均20%安価で、洗浄サイクルは半分の時間で完了します。

歴史

米国ノースカロライナ州立大学と提携し、Micell Technologies が1998年に米国市場向けの液体CO2クリーニング機を開発・導入しました。その後、欧州のLinde Group が液体CO2クリーニングプロセスを展開し、2006年にはFred Butlerが靴のCO2クリーニングサービスを開始しています。

メリット

CO2クリーニングは高温が不要なため、デリケートな衣類へのダメージが少なく、エネルギー消費も抑えられます。使用した液体CO2は回収・再利用が可能で、余剰CO2も無駄になりません。また、アレルギーや喘息を持つ人にとっても安全な洗浄方法と評価されています。