淡水生態系におけるpHの重要性

淡水生態系のpHは自然に6〜8の範囲に保たれ、日々や季節ごとに変動します。多くの淡水生物はこの変動に適応していますが、極端なpHや急激な変化は生存に深刻な影響を与えます。

高pH

光合成が盛んになると、日中に二酸化炭素が吸収され、夜間の呼吸で放出される二酸化炭素が追いつかずpHが上昇します。pHが7.5以上になると、特に稚魚や浅瀬に生息する甲殻類がダメージを受けやすくなります。成魚は深い水層へ移動し、比較的低いpHに適応することが可能です。

低pH

酸性雨や土壌から流入する酸性物質によりpHが5以下に低下すると、基礎的な食物連鎖が崩れます。水生昆虫の繁殖が止まり、魚の産卵も阻害され、稚魚の死亡率が急増します。結果として元の魚類・甲殻類は消失し、耐酸性の藻類や植物が優占する状態になります。

低pHの間接的影響

酸性が強まると、土壌中のアルミニウムイオンなどの重金属が溶出しやすくなります。これらのイオンは魚のエラを損傷し、体内に蓄積して最終的に致死に至ります。

pHの急激な変化

pHが急に変動すると、魚類は浸透圧調節が追いつかず、体内の塩分バランスが崩れます。特にナマズなどの種や稚魚は致死的なストレスを受けやすく、死亡リスクが高まります。

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