屋内空気中の四塩化エチレン(PCE)汚染源

四塩化エチレン(PCE、テトラクロロエチレン)は、無色の液体溶剤で、有機材料の溶解に使われます。主な用途はドライクリーニングですが、脱脂剤やシミ抜き剤、塗料除去剤などの家庭用品にも利用されています。PCEは中枢神経抑制作用があり、短期間の曝露でめまい、頭痛、眠気、バランス感覚の喪失を引き起こすことがあります。長期曝露は腎臓・肝臓障害やがんのリスクを高め、パーキンソン病のリスク増加とも関連しています。

ドライクリーニング

ドライクリーニングでPCEが使用されることが、屋内空気汚染の主要な原因です。特にドライクリーニング業者の作業者が高濃度に曝露しますが、クリーニングされた衣類からも微量が放散することがあります。米国環境保護庁は住宅街のドライクリーニング店でのPCE使用を段階的に廃止する方針を示し、カリフォルニア州は全てのドライクリーニングでの使用廃止を求めています。環境に配慮した業者は、ウェットクリーニングやPCE以外の代替溶剤を採用しています。

汚染された水

ドライクリーニング店や金属加工・自動車産業でPCEが使用される際、適切に処理されないと地下水が汚染されます。汚染された水は、調理や掃除の際に揮発し、室内空気中にPCEを放出します。

土壌汚染

PCEが漏洩または不適切に処分されると土壌が汚染されます。汚染土壌の上に建物が建てられると、土壌から揮発したPCEが室内空気中に拡散し、濃度が上昇することがあります。

家庭用品

シミ抜き剤や塗料除去剤など、一部の家庭用品にPCEが含まれています。製品ラベルを確認し、換気の悪い場所で使用すると室内のPCE濃度が上がる恐れがあります。

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